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JIN’sと関わりの深いひとたちを紹介する「JIN’sなひとたち」。第2回目は、アイウエアスタンドのデザインを担当していただいた小材敏彦さん。インテリアデザイナーとして、グッドデザイン賞などの受賞歴もある小材さんのメガネスタンドに対する思いとは?

アクリルの素材の特徴とは? --アクリルでアイウエアスタンドをデザインしていただいた訳ですが、まず材料の特徴を 教えてください。
小材: アクリルはすごい無機質に見えるんですけど、触ると温かいし、どんな形にも曲がるし、材料的にはすごく有機的なものなんですね。今回は切るとか貼るということをベースにしているんですけど、型に入れて色々な形を作ることもできます。材料としての可能性は高いですね。それにアクリルは基本的には割れないんですよ。あとは軽さ。そして、何枚重ねても透明なんです。ガラスは重ねると透明じゃなく濁っていくんですが、アクリルは何枚重ねてもすごく透明で。分子構造が縦に並んでいるっていうことなんだけれど、そういうところが、いいですよね。置いてみてもすごく純粋であるというか、塊としてもソリッドですから。

小材敏彦さん写真
鹿をモチーフにしたメガネスタンド メガネをかけさせた鹿をモチーフにしたアイウエアスタンド。
詳しくはこちら インタビューに応えてくれた小材さん 気さくにインタビューに応じてくれた小材さん。

メガネを機能的でシンプルにディスプレイ --今回デザインしていただいた3種類のアイウエアスタンドについて、ご説明いただけますか。
小材: 全部に言えるんですけど、「部屋に置いたら楽しい」っていうのが基本的な考え方で、それをどうしたらもっと面白くなるだろうかっていうのがコンセプトですね。特に鹿の二つは、相当トガったものだと思うんですよ。鹿がメガネをかけて置いてあるのってやっぱり普通じゃないじゃないですか(笑)。面白みですよね。最初は鹿の角に引っ掛けようと思ったんですけど、デザインして行くうちに鹿にメガネをかけさせられるじゃないかという方向に進んだ経緯もあります。今までにはないものなので、それが部屋に置かれた時のインパクトがポイントですね。
--タワー型のデザインはどんなコンセプトだったのですか?
小材: こちらは「手堅くちゃんとメガネを置きたい人のために」というコンセプトです。遊びに対して、作ったのがタワーですね。メガネを機能的でシンプルにディスプレイしたい方にはおすすめです。
--デザインする上で苦労したところってありますか?
小材: 鹿にかけさせた時に安定するように何度も試してみて、一
個一個実験しながら作りました。安定してちゃんとして置けるようにはもちろんですけど、メガネに傷がつかないようにですとか、たくさんかけられるようにっていうことには気を配りましたね。プロトタイプの完成作までは、5、6回試作を作りました。

 

--では最後に今後作ってみたいものって何かありますか?
小材: お部屋の中において楽しいものを作りたいんです。こういうのを作ったらこう使ってくれるんじゃないかな、みたいなことを意識しながら、いい意味で遊びを持ったプロダクトを作っていきたいなと思っています。
プロフィール
小材敏彦(こざい・としひこ)◎1957年生まれ。81年大阪芸術大学美術学科絵画専攻科卒業。東京を中心に商業施設・文化施設のデザインワークを行う。94年にフリーデザイナーとして独立。06年に高崎市にロスライカススタジオを設立。インテリアデザイナーとして、グッドデザイン賞をはじめ数々の受賞歴を持つ。

伊勢半本店内写真 取材に協力していただいたのは、小材さんがインテリアデザインを手掛けた「伊勢半本店紅ミュージアム」。紅の文化を紹介している美しい資料館です。www.isehan.co.jp